2026年8月13日木曜日

映画『尚衣院-サンイウォン-』を観て『アマデウス』を思い出した

舞台は王室の衣服と音楽でまったく違うが、

描かれているものはよく似ている。


どちらも、長年努力し、技術を磨き、

その世界で認められてきた人間の前に、

常識や努力では説明できない「天才」が現れる。


『尚衣院』のドルソクと『アマデウス』のサリエリに共通するのは、

単なる嫉妬ではない。

むしろ、自分が専門家だからこそ、

目の前の天才の凄さを誰よりも理解できてしまう苦しみだと思う。


「自分だって努力してきた。それなのに、

なぜ自分にはこの才能がないのか」。

その絶望とプライドが、やがて嫉妬へと変わっていく。


『尚衣院』は衣服を通して、『アマデウス』は音楽を通して、

才能とは何なのか、努力とは何なのか、

そして人は自分にはないものを持つ人間を

どう受け止めるのかを描いている。


『尚衣院』を観て『アマデウス』を思い出したのは、

たぶん「天才そのもの」よりも、

天才を目の前で見てしまった凡人の悲しさという、

二つの作品に共通するテーマを感じたからだと思う。