買う前は、「これを着れば夏でもかなり快適になるのでは?」と
期待していた。
実際に使ってみると、確かに涼しく感じる場面はある。
ただ、3年間使ってみて一番感じたのは、
「気温が30℃を超えたら、結局暑い」ということだった。
30℃を超えたら、暑いものは暑い
空調服は、汗をかいた状態で風を送り、
汗が蒸発するときの「気化熱」を利用して体を冷やす仕組みだ。
体に張り付くタイプのインナーを着ると、
より涼しく感じられるという話もある。
確かに、気温がそれほど高くないときには効果を感じる。
しかし、気温が30℃を超えてくると話は別。
ファンから入ってくるのは、当然ながら30℃を超えた外気。
いくら風が当たっても、「暑いものは暑い」のである。
特に日差しの強い屋外では、
空調服を着ているからといって快適に過ごせるわけではない。
「暑さをなくす服」というより、
「暑さを少し和らげる服」くらいに考えておいたほうがいいと思う。
バッテリーが意外と重い
もう一つ、実際に使ってみて気になったのがバッテリー。
これが意外と重い。
自分が購入した空調ベストは、
左ポケットの裏側にバッテリーを収納するタイプだった。
そのため、バッテリーを入れてベストを着ると、
どうしても左側に重さがかかる。
結果として、ベストが少し左側に歪む。
最初は「まあ、こんなものか」と思っていたが、
長時間着ていると、この微妙な違和感が気になる。
空調服はファンやバッテリーが必要なので、
普通のベストやTシャツのような身軽さはどうしてもない。
一番使いやすいのは「25℃くらい」
3年間使ってみて、自分が一番「空調服がいいな」と感じるのは、
気温25℃前後で、軽作業をすると少し汗ばむくらいのとき。
このくらいなら、ファンから入ってくる風が気持ちいい。
汗をかけば、その汗が蒸発するときの気化熱も利用できるので、
かなり快適に感じる。
逆に、30℃を大きく超えるような真夏になると、空調服の限界を感じる。
つまり、自分の中では、
「猛暑を乗り切るための最強アイテム」ではなく、
「少し汗ばむくらいの暑さを快適にするアイテム」
という位置づけになった。
意外と便利なのが、電車や建物の中
そして、空調服を使っていて意外だったのが、
屋外よりもむしろ屋内に入ったときの涼しさだ。
暑い屋外で空調服を着て汗をかいた状態で、電車に乗る。
あるいは、エアコンの効いた建物に入る。
すると、空調服のファンから冷たい空気がどんどん入ってくる。
これが、「めちゃくちゃ涼しい」のである。
特に汗かきの自分にとっては、これはかなり助かる。
普通なら、汗をかいた状態で電車や建物に入ると、しばらく汗が引かない。
ところが空調服を着ていると、
冷房の効いた空気を服の中に送り込んでくれるので、一気に体が冷える。
場合によっては、「ちょっと寒いくらい」に感じることもある。
3年間使ってみた結論
空調服を3年間使ってみて、自分なりに感じたことをまとめると、
- 30℃を超えると、暑いものは暑い
- 25℃前後で軽作業をするときはかなり快適
- 汗をかく人ほどメリットを感じやすい
- バッテリーは意外と重く、収納位置によっては服が歪む
- エアコンの効いた電車や建物に入ったときは、とても涼しい
という感じ。
結局、空調服は「着れば真夏でも涼しくなる」というものではない。
気温や湿度、汗の量、作業内容によって効果がかなり変わる。
だから、自分としては、
「25℃くらいから、ちょっと汗ばむ程度の暑さで使うのが一番気持ちいい」
と思っている。
30℃を超えた猛暑日に「これさえ着れば大丈夫」と期待すると、
ちょっと期待外れかもしれない。
ただ、汗をかいた状態で冷房の効いた場所に入ったときの気持ちよさは、
3年間使っても変わらない。
空調服は、暑さを消すものではなく、暑さとうまく付き合うための道具。
それくらいに考えて使うのが、ちょうどいいのだと思う。